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松本文書



数年前「伊都国を掘る」という本を買った。 何度か読んだけど読み返してみると気になる部分にぶつかった。 83ページには「金印出土地について記録しているともいう」と書かれている。

松本文書だ。ここに 「小田部隆敍」という人が「伊覩県主考并墳塚之事」 (1895-1898)に金印について書いているようだ。

タイトルを直訳すると、伊覩県主の古墳について、だろう。 ここに金印出土地についての記録があるということになる。 えっ!えっ!えっ!て感じだ。 既に伊都国から金印が出土したというのか???

福岡市立歴史資料館

福岡市立歴史資料館


表題から伊都国の墳墓についての事だと思われるし、 金印というのも伊都国から出土した金印で間違いないだろう。 このサイトの趣旨からいえば、伊都国に卑弥呼が貰った金印が 眠っていると考えていたが、伊都国の金印というのは まさしく卑弥呼の金印だ!!!

松本文書は福岡市立歴史資料館寄託と書かれている。 これを信じて天神にある資料館に向かった。 福岡の人は知っていると思うけど赤レンガの建物です。 中に入るのは初めてだったけどやはりオシャレだ。

目的の物は残念だけどここにはなかった。 尋ねてみると丁度福岡市立図書館の方がいらっしゃって、 福岡市立図書館に移動しているかもという答えだった。 これを聞き今度は早良区にある図書館に向かった。私は早良区在住です。

福岡市立図書館と福岡タワー
福岡市立図書館


着いてみて今度はパソコンに向かって検索してみた。 随分と反応が遅いパソコンだ。メモリがゆっくり動いている。 検索の結果、出てこなかった。ここにはないということだ。

郷土関係がおかれている所に向かったが結局たくさんある中から 目星をつけることができなかったので問い合わせてみた。 「福岡市立歴史資料館にあるものは福岡市博物館に行った」 ということをここで初めて聞いたが念の為ここでも探してみることにした。

蔵書の資料がまとめられている本を紹介されたが十数冊ある中からも 見つけることができない。当たり前だが検索でもでてこなかったんだから。 ただしここで私がもっている同じ「伊都国を掘る」を見つけることができた。

結局見つからなかったので話をしていると、 やはり博物館の方にあると考えられるけども、もう少し詳しい人に 聞いてくれる、ということだったので電話をしてもらった。

その方は年代だとか、を聞いてくれたけどもここにはないので 福岡市博物館に問い合わせてくれるということになった。 結局博物館は忙しいようで、誰も電話にでなかった。

この時気がついたことだが、「伊都国を掘る」の文中には福岡市立歴史資料館寄託と 書かれているが、索引には福岡市博物館となっている。 この方は明日博物館に電話して状況を確認してくれるということになった。

次の日博物館の紹介された方に電話をしてみた。 連絡は既に伝わっているので、最初の反応はいい。 松本文書はリストにあるということだったが、マイクロフィルム等に は処理されておらず、本物を直接見るということになるそうだ。

松本文書といっても複数に亘っているということなので、 見たい範囲を教えてほしいということを言われた。 「伊都国を掘る」の中にある「伊覩県主考併(にんべんなし)墳塚之事」を 伝えると、それは存在するということが直ぐに判明した。

今度はそれを見る為の特別閲覧という手続きが必要らしい。 前もって日時を伝えておけば、用意をしてくれるということなので、 日時を伝える。

次の日、今度は向こうから電話があった。丁度電話ができないタイミングだったので、 それを伝えこちらから再度掛けなおすことにした。 30分後こちらから電話すると、予定の日時では都合が付かなくなったと連絡があった。 仕方ないので別の日に変更し予定を組んだ。

福岡市博物館
福岡市博物館1


福岡市博物館横
福岡市博物館横


福岡市博物館正面
福岡市博物館正面


閲覧当日、博物館に行った。 予定より少し早かったが受付に行くと、呼び出しの電話をしてくれたが 10分ほど早かったのでお昼休みだった。

案内され中に行くと担当の方がいらっしゃった。 中のソファに案内され手続きの書式の説明を受けたあと 記入し更に中に案内された。 手を洗うようにうながされ実物を目の当たりにした。

思ったより読める状態だったが読めないところは読めない。 最初のページを見てすぐに金印について書いてあることに気が付いた。 しかし期待していたものではなく志賀島の金印について 書かれていることが判明した。 結論からいえば伊覩県主というのは丸隈山古墳のことだった。 確かに伊覩県主の古墳といわれているけど。

寛文六年に新蔵という人が掘り始めドクロがでてきたこと等 生々しく書かれている。

興味あることに 小田部さんも邪馬台国について触れている。 邪馬台国と書いてあるのをみれば倭国王と伊都国王とは全然別物、と書かれている。 これは現代にも共通の認識だけど、范曄 の誤解が長く続いているから現代にも混乱が続いている。

伊都国を見る
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福岡市博物館